サイバーエージェント

サイバーエージェント「ブロックチェーンスタジオ」設立

株式会社サイバーエージェントがブロックチェーン技術を利用した研究・開発の強化を行う為に、専門チームを立ち上げた。

ソース:株式会社サイバーエージェント

ブロックチェーン分野におけるサービスの研究・開発強化を目的に、「ブロックチェーンスタジオ」を2018年8月1日に設立したことをお知らせいたします。

近年、ブロックチェーン技術は仮想通貨以外の様々な分野へと利用が拡大しており、サイバーエージェントグループにおいても幅広い事業で今後の活用が見込まれる中、このたび、広告事業におけるブロックチェーン技術の活用およびサービス開発・研究を目的として「ブロックチェーンスタジオ」を設立いたしました。

これまで、当社ではブロックチェーン技術を活用した広告サービスについて研究・開発に取り組んでおりましたが、この度、「ブロックチェーンスタジオ」を設立することで、ブロックチェーンテクノロジーに関わるエンジニアやビジネスデベロップメントを組織化し、サービス開発・研究の効率と技術力の向上を図ります。

不正な広告アドフラウドを減らす

アドフラウドとは、botなどを使い無効なインプレッションやクリックを行って広告費を消化させたり、効果を水増しする様な不正広告を意味する。

日本の最大手の広告代理店の電通が2016年9月にインターネット広告の不正請求が発覚した。不適切業務は96社997件で、合計1億1482万円に上った。この内、広告未掲載で架空請求していたのは10社40件で計338万円。トヨタなど広告主の指摘により発覚した詐欺事件と言っても良い。成長分野のネット広告だが、最大手の不正により冷や水を浴びせられた。

ブロックチェーン技術を利用する事で、この様な不正広告案件を減らす事が可能になるだろう。

処理能力の問題

トランザクション毎秒: TPS

ビットコイン: 7tps
イーサリアム: 15tps
リップル  : 1500tps
クレジットカード:45000tps(最大値で通常は10分の1で処理)

上記を見て分かる様に、ブロックチェーン技術を用いる最大の難点は処理能力の遅さ。広告トランザクションは1秒当たり数万~数十万の処理を行わないといけない場合もあるので、ここに問題が発生する。

それを解決する為に1つの集約すると透明性の確保が難しくなる。

先月、韓国最大の通信事業者KTが世界初のブロックチェーン技術を導入した商用ネットワーク「KTネットワークブロックチェーン」を公開し従来比のデータ記憶領域っを85%削減しながら、処理速度は87%向上したと発表した。

KTブロックチェーンは現段階で2500tps、今年末までに1万tps、来年末までに10万tpsの数値を達成する予定となっている。1万tpsは銀行で利用出来るレベルで、10万tpsは証券会社などで利用出来るレベルとなる。

これらの技術が本当に出来るなら利用すれば問題無いだろう。サイバーエージェント自体もこの問題は分かっているだろうから、この部分を改善する方法を模索する為に研究・開発の強化を行うのかも知れない。

個人情報やプライバシーの問題と効果のバランス

広告主、配信を行うサイト等は、高い広告効果を得る為に、過度に個人情報、プライバシー情報を得ようとするが、近年世界的にそれらの情報を集める事に強い規制が掛かりつつある。

ブロックチェーン技術を用いれば匿名性を維持したまま最適な広告を提示出来る様になる。広告主にとっては広告費の削減に繋がり、収益アップに繋がり、商品開発にもそれらの情報は活かされる。

消費者にとっても匿名性を維持したまま好みの合わない広告の表示が抑えられる事、商品価格の低下、ニーズに合う新商品を手にする可能性が上がるなどのメリットがある。




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