仮想通貨が仮想通貨取引所に上場するための条件とは?

ICOは、気軽に始められる反面、何の審査もないのでリスクも大きいです。一方、ICOが終わって仮想通貨取引所に上場した仮想通貨には一定の信頼度があります。そこで、仮想通貨取引所に上場する条件を見ていきましょう。

上場した仮想通貨はリスクが低い

仮想通貨が上場できたとしても、その価格は常に変動するため、金銭的な損失という意味でのリスクは常にあります。しかし、ICOに投資するよりもリスクは格段に低いです。ICOには詐欺案件も多数ありますし、詐欺でなくても上場できなければ市場価値が生まれないので、投資的には完全な失敗です。

しかし、上場した仮想通貨に詐欺の心配はほぼないですし、価値がゼロになることもありません。というのも、仮想通貨が新たに仮想通貨取引所に上場するためには、そのようなリスクを排除するためのクリアしなければならない条件がいくつもあるからです。

仮想通貨取引所の上場条件

世界最大手の仮想通貨取引所である「Binance」を例に、仮想通貨の上場の条件を見ていきます。ある仮想通貨がBinanceに上場するには、まず、CEOやファウンダーが機密保持契約書にサインし、それからオンラインフォームを提出することから始めなければなりません。ここまでは問題ないのですが、この後始まるのが、その仮想通貨を本当に上場させてよいのかという審査です。

何を審査されるかというと、一口に言うなら、それが良い仮想通貨かどうかということです。良い仮想通貨とは、次の3つの条件を満たします。ユーザー数が多いこと、プロダクトが存在すること、そして、プロダクトの進行チームの認知度があることです。それぞれについてさらに詳しく見ていきましょう。

ユーザー数の多さ

仮想通貨のユーザー数が多いということは、その通貨に価値を見出す人が多いと言い換えられます。Binanceからはそのユーザー数の基準が公開されていないため、具体的にどれだけの人数がいればよいかははっきりしていませんが、ユーザー数がその仮想通貨の信頼性の物差しになることは確かです。十分なユーザー数があるなら、急にその通貨の価格が下落しても、価値がゼロになる心配はありません。

プロダクトの存在

プロダクトとは、その仮想通貨が何を目的に開発されたのかということです。ビットコインなら、誰からも管理されない新しい通貨を作ることが目的でした。リップルなら、送金スピードを速く、しかも安くできるようにすることを目的に開発されました。このように、はっきりとしたプロダクトがあり、そのプロダクトに十分な実現性と価値があると認められることが、仮想通貨が上場を認められる条件になります。

プロダクトの進行チームの認知度

仮想通貨の上場に厳しい条件が設けられている理由は、詐欺的な通貨を排除するためです。詐欺的な仮想通貨とは、資金の調達だけを目的にプロダクトの進行がない通貨のことを指します。プロダクトが進行しなければ仮想通貨の価値もなくなります。そのため、そういう詐欺のような仮想通貨を排除するために、プロダクトの進行チームの信頼性の高さを図る基準として、そのチームの知名度や一般への認知度が用いられるのです。

上場に必要な手数料

Binanceでは、以上の3つの条件をもとに仮想通貨の上場を審査します。しかし、現実にはこれ以外に上場の条件となる項目があるのです。それが、上場のための手数料です。Binanceの申請フォームによると、上場後の仮想通貨はほとんどが数倍の値上がりを示すため、それに見合う金額を払ってくれと言っています。強制ではないので払いたくなければ払わないという選択も可能ですが、支払う金額が高ければ、上場の保証はできないものの、審査の優先度は上がるとのことです。

要は、支払う金額によって審査の優先順位が決まるということですので、上場を希望するならなるべく多くの金額を支払わざるを得ません。ここではBinanceを例に取りましたが、これは他の仮想通貨取引所でも同じことです。実際に上場した仮想通貨を調べると、ほぼすべてが多額の手数料を支払っているという調べもあります。

Bitcoin.comによると、その金額は少なくとも10万ドル(約1,100万円)とあり、なかには300万ドル(約3.3億円)という非常に高額な手数料を要求されることもあるとのことです。1000万円以上の調達に成功したICOは全体の半数ほどと言いますから、この金銭的な条件はかなり厳しいことがわかります。ほとんどのトークンが上場できないのは、お金が足りないからというのが理由と言えるのではないでしょうか。

上場後は確実に値上がりする

このように数々の厳しい条件をクリアして上場した仮想通貨は、かなりの確率で値上がりします。上場するということは、仮想通貨取引所で誰でも自由に取引できるようになるからです。購入する人数が増えれば、その通貨の価格も上がるのは理解できるでしょう。ただし、100%確実に値上がりするわけではないので、リスクヘッジも忘れないでください。




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