ICO銘柄の上場後すぐに売る場合と保有し続ける場合のメリットとデメリット

icoに参加して無事に上場したとします。上場後はトークンの売買が可能になるわけですが、その後どうするかが問題です。このまま保有し続けるのか、それとも売って現金にするのかという二つの選択肢が考えられます。そこで、上場後も保有し続ける場合と、売って現金にする場合の双方について、メリットとデメリットを見ていきましょう。

保有し続ける場合のメリット

上場後も保有し続けることには莫大な利益をもたらすかもしれないというメリットがあります。イーサリアム(ETH)の場合、プレセール時の2014年9月時点で1ETH約26円でしたが、その約1年後の2015年8月には上場を果たし、その時点で1ETHは約120円と1年前から約4.5倍にもなったのでした。

その後も上昇を続け、2018年1月には1ETH約16万円という急騰ぶりを示したのは知る人も多いことでしょう。つまり、プレセール時に購入して2018年1月まで保有し続けた場合、約6150倍もの高値になったというわけです。この大化けの可能性が上場後も保有し続ける最大のメリットと言えるでしょう。

保有し続ける場合のデメリット

とはいえ、すべての仮想通貨がイーサリアムのように順調な成長を見せるわけではありません。上場後に最高値を付けて、あとは下降の一途を辿るということだって十分考えられるのです。価格割れするリスクもあります。価格割れまでは行かなくても、保有し続けている間は資金の移動ができないというデメリットもあります。

また、たとえ高値に上昇するとしても、イーサリアムの例でもわかるようにかなり時間がかかるのもネックです。たとえ大化けの可能性があるとはいえ、保証のないもののために資金を長期間縛られてしまうことにはデメリットを感じる方も多いでしょう。

たとえば、日本初の仮想通貨であるモナコインを見てみましょう。モナコインは2014年に公開され、上場開始時には1MONA約7.7円を付けていました。2018年8月現在で1MONAは約205円ですが、これまでの最高値は2016年12月の約1846円です。上場時から240倍にもなったわけですが、それまでに2年以上を要しており、その後も保有し続けた場合は大幅に下落していたことを考えると、なかなかリスクの高い案件と言えるでしょう。

売って現金にする場合のメリット

上場後すぐに売って現金にする最大のメリットは、割安なプレセール時に購入して上場後に高値を付けた瞬間に売ることで、高い確率で利益を確定できることです。仮想通貨のなかには、上場後すぐに高値を示したものの、その後はそれを上回ることがないものもあります。

そんなものを保有し続けた場合のことを考えると、すぐに売ることにはリスクを抑えて利益を確実にする意味でも大きなメリットがあると言えるでしょう。利益を確定できれば、また別のicoにも参加できますので、資金運用の点でも意味は大きいです。一か八かの大化けを狙うのではなく、こつこつと手堅く利益を上げていきたい方に向いています。

売って現金にする場合のデメリット

たとえば上場後にすぐに値上がりし、早い段階で購入時の5倍の価格を付けたとします。それを狙って売り抜けば見事5倍の利益が確定です。この場合のデメリットは、それを売った後も値上がりを続けて行き、最初の何百倍にも高騰したなどという時です。

あなたは5倍の利益を確定しているわけで損はしていないのですが、「もう少し待っていたらボロ儲けだったのに…」という後悔が残ってしまいます。そういう可能性も最初から割り切って上場後はすぐに売るというスタンスを取れる方はよいですが、未練が残る方にとって最大のデメリットに感じられることでしょう。

どちらがよいとは一概に言えない

2018年5月に、アメリカのボストン大学マネジメント学科から「仮想通貨投資家がicoで得られる利益」というレポートが発表されました。2017年1月以降の約4000のicoを対象に分析したもので、上場後の平均値上がりや、上場後に売る最適のタイミングなどが客観的なデータとしてわかります。

それによると、投資家が上場後も仮想通貨を保有していた平均期間は16日とのことです。また、30日間保有していた場合は平均48%、180日間保有していた場合は150~430%の利益があるとしています。このレポートを見ると、すぐに売らずに保有し続けた方が大きな利益が得られる可能性が高いということですが、注意しなければならないのはこの結果はあくまで平均の数値を示したものだということです。当然保有し続けたすべての人が利益を上げているわけではなく、大損した人もある程度は存在しています。

保有し続けることのリスクはあるわけですから、情報収集にいそしんでこまめに値動きをチェックするなど、細心の注意が必要です。いずれにせよ保有し続けるか売るかはあなた次第ですので、悔いの残らないような判断ができるように万全を期しておきましょう。




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