仮想通貨で価格操作する方法は容易にあるとノースカロライナ大学教授が警鐘を鳴らす

仮想通貨で価格操作する方法は容易にあるとノースカロライナ大学教授が警鐘を鳴らす

ビットコインの様な仮想通貨は本質的には詐欺から保護されているはずのシステムに基づいている。しかし米国司法省は、ビットコインの価格操作に関する刑事捜査を開始した。では、その様な犯罪行為はどの様にしたら可能なのか?

ソース:THE CONVERSATIONに掲載されたノースカロライナ大学グリーンズボロ経営学部教授Nir Kshetri(ニール・クセトリ)の寄稿

過去3年間のブロックチェーンと暗号化の研究から、私はブロックチェーンシステムに幾つかの不変のセキュリティ機能がある事を知っています。例えばある程度のビットコインを送ってその取引がブロックチェーン元帳に記録されていれば、そのシステムにその金額を返す様に強制する事は出来ませんでした。この技術自体は取引が逆転するのを防ぎます。

しかし、トランザクションがシステム内で発生した場合にのみ当てはまります。実際に詐欺をより簡単にするのは暗号化技術の他の要素があります。

以上の様に語り、実際には詐欺・価格操作を行う方法がある事を示唆している。

スプーフィング、株式市場なら見せ玉・見せ板

スプーフィングとはIT用語で「なりすまし・だます・ちゃかす」等の意味がある。実際のデータとは違う様に見せる手法で、注文を出して取引が確定する前にキャンセルし取引が活発な様子を作り出し、仮想通貨の需要が実際よりも多い様に見せる方法です。

これはビットコイン等の仮想通貨に限らず、株式市場なら見せ玉・見せ板など、ほぼ全てのタイプの資産で可能な方法です。

少数が大半のコインを所有しているビットコインは株式や債券よりも影響が受けやすい。更に大量のコインを持っている同士、同じコミュニティで付かなっている事が多く、価格操作の為に強調して行動する事が可能です。更に仮想通貨市場では規制が無い場合もあるので、それをよりやり易くしている。

ウォッシュトレード、仮装売買

売買の意志が無いにも関わらず団参者を欺く為に売買を行う事。株式市場では監視の目が強いので見抜かれる事が多いが、仮想通貨の場合は誰でも設定したい数のアカウントを持つ事が可能。

更に多くのブロックチェーンベースのシステムでは、ユーザーの身元を匿名で保持する為に、トランザクション自体は記録されず、アドレスのみを閲覧できるために、犯罪行為を行いやすくしている。

各国が不正な取引の監視を強化し捜査を開始

世界各国で、この様な犯罪行為に対する規制、監視、捜査の動きが出て来ている。

米国とカナダでは「Operation Cryptosweep」と呼ばれる操作を開始し、35社に警告を行った。一部の企業では、新規顧客を獲得する為に取引量を偽装していた事が判明。

米国では注文をキャンセルする「スプーフィング」や、自己売買による仮装取引で第三者を欺く「ウォッシュトレード」などの違法な手口の捜査、更にイギリスも追随する形で価格操作に関する捜査に乗り出しています。




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