ドミトリー・ドンスコイ号

ドンスコイ号と金塊発見は仮想通貨が絡む詐欺の可能性が濃厚に

約15兆円相当の金塊を積んだまま沈没したとされているロシアの軍艦ドンスコイ号。現代の宝船と話題になっているが、それを発見したと注目を浴びているシンイルグループが、26日予定していた記者懇談会を中止した。

シンイルグループは沈没船を引き揚げる為の資金として「シンイルゴールド・コイン」と言う仮想通貨の投資者を募っていた。投資者らの問い合わせに対し、返還要求を無視、電話も不通の状態だ。

シンイルグループが金塊を餌に大金を集めた詐欺か!?

シンイルグループはドンスコイ号引き揚げと金塊に絡み、今年の初めから約750億ウォン(約75億円)を集めていたと言う話も出て来ている。

シンイルグループホームページを見ると「世界初仮想通貨実体経済の国際取引所」と書かれ、様々な仮想通貨の相場や取引量等が表示されている。

このホームページで気になる部分、先ずはメールでの問い合わせ先が韓国企業カカオが運営するポータルサイトDaum(ダウム)でのメールになっている。通常、まともな企業が運営するなら、自社ドメインでアドレスを作る。

もう1つ気になるのはシンイルグループホームページのドメイン「donskoi.kr」は取得されたのが2018年1月5日となっており、この金塊に絡み資金を集める為に急遽用意したと言う事が分かる。ドメインの期限は最低の1年間と言う事で、長くビジネスを行うつもりではなく、この為だけに取得したと言う事が予想される。

更にドメイン情報等を見ると韓国国内になっているが、ホームページで取引所運営会社はシンガポールとなっており、様々な点から金塊を餌にし仮想通貨購入を呼びかけ金を騙し取った詐欺の可能性が高い。

シンイルグループの設立なども嘘ばかり

ドンスコイ号が1905年5月に鬱陵島沖で沈没したのは歴史的事実だが、2000年代の初めに引き揚げを推進した東亜建設が海洋水産部に提出した書類には、金塊の推定量は500Kgで現在価値では約250億ウォン(約25億円)で、シンイルグループが主張する15兆円相当とは大きな開きがある。

シンイルグループはホームページで1979年に設立されたグローバル建設・海運・バイオ・ブロックチェーン企業と紹介していたが、登記簿謄本には今年6月1日に設立となっており、業態も健康食品メーカーとなっているそうだ。

ホームページの情報では5月から3回にわたり「シンイルゴールド・コイン」を1枚30~120ウォンで販売していた様だ。

詐欺的に集めた資金の使い道が更に話題になっている。

シンイルグループは6日、第一製鋼株式17.33%を取得する契約を締結し、契約金18億5000万ウォンを納付した。仮想通貨販売で集めた資金を製鉄会社買収資金に使ったか、もしくは株価釣上げに使った可能性があるとされている。

ドンスコイ号発見と共に1500ウォン程度だった株価は5400ウォンまで上昇している。しかし金融当局の調査が始まると急落、25日には1745ウォンまで下落している。




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