ICOでスマートコントラクトを用いた場合のメリット・デメリット

イーサリアムのスマートコントラクト

icoは、イーサリアムが用いているのが一般的です。スマートコントラクトとは、事前に決められたルールに沿ってブロックチェーンにある資産を移動させるものです。要するに、特定のアドレスに暗号通貨を送ることで、送り元に相当の資産を移動または発行するというものになります。これらはすべてブロックチェーンに記録されるため、万が一不正が起きてもすぐに分かるのです。また外部からの改ざんが難しいため、スクリプトの内容が合っていればすぐに実行されてしまうでしょう。

一般的に、icoに参加するにはプロジェクトが用意したスマートコントラクトの内容を信用しなければいけません。そして、先にも述べたように特定のアドレスに暗号通貨を送ることになります。分かりやすくいうと、自動販売機に似たもので、一定額を入れると選んだ缶が出てくるように、暗号通貨が送られてきます。ちなみに、コイン投入口がコンタクトアドレスです。

ブロックチェーンプロジェクトによるメリット

1.資金調達、2.マーケティング、3.PRになります。資金調達は、icoでコインを売ることで可能になるでしょう。これまで、約400億円の調達が行われました。ただしその反面、デメリットとして相場影響を受けることになってしまいます。さらに、株の放出を伴わないというメリットもあります。コインによっては売上分配になることもあるでしょう。

マーケティングでは、プロジェクトがリリースされる前に利用できるコインを配布することで利用者の獲得に繋がるというものです。あとで参加する利用者よりもお得になります。これまでは中央サーバーで管理されていたため正式にリリースされないと価値記録の整合性が取りにくいといったマイナス点がありました。しかしブロックチェーン上に記録を残すことでこのような方法(リリース前にコイン販売)が可能になったのでしょう。またコインによっては売上分配といった機能を持っています。そのため、コインを保有していることで自ずとプロジェクトを応援しているという形になるでしょう。当初から熱量の高いフォロワーがいるということは大きなメリットに繋がります。

icoが注目されている昨今、人気があれば数分で終了してしまいます。それはアナウンスによって一定以上のPRバリューがあるためです。Braveがもっとも顕著です。調べてみるとどういうことか理解できるかもしれません。またこれらの分布は、ブロックチェーン上で簡単に把握することができます。

ブロックチェーンプロジェクトによるデメリット

では、デメリットはどうでしょうか。まだ明確ではないのですが、「相場の影響を受けやすい」という点です。暗号通貨によって資金調達を行うため、どうしても相場に影響していきます。また、発行したコインが取引所で扱われると、コインの価値は変動してしまうでしょう。どんなに価値のあったものでも、そうでなくなる場合があるため、これは大きなデメリットになるのではないでしょうか。とはいえ株式などと紐づいているわけでないので、こちらの心配はそこまで大きくないかもしれません。

イーサリアムについて

イーサリアムが一般的に用いているというのは冒頭でも説明しました。イーサリアムとは、ビタリック・ブテリン氏によって作られた仮想通貨です。ブロックチェーン技術を基盤とし、P2Pネットワーク上でアプリケーションを動かすのが特徴になります。イーサリアムの通貨発行には上限はないため、無限に増えていきます。いわゆるインフレ通貨です。ちなみに、イーサリアムに次いで利用者が多いビットコインは、通貨発行上限枚数が2100万枚と決まっていて、デフレ通貨です。イーサリアムはインフレ通貨なので円やドルと同じということになるでしょう。

そして、最大の特徴がスマートコントラクトとPoSを用いているということ。そのため、時価総額ランキングも2位と高く、価値のある仮想通貨として知られています。

そんなイーサリアムですが、国内ではまだまだ認知度は低くなっています。また国外でも、中国や韓国などではICOが規制されています。ここまで優れている仮想通貨でありながら、認知度が低く規制している国もある理由は、ICO参入障壁の低さにあります。低いがゆえに、調達資金を持ち逃げされてしまう、低品質なプロジェクトが増えているのです。他にも、規模が大きすぎると処理が追いつかなくなってしまうという点も理由のひとつでしょう。処理が追いつかなくなってしまうということは、取引のときに異常が生じてしまいます。要するに、市場としてはまだまだ未熟な仮想通貨なのです。

とはいえ、今後もイーサリアムは注目され続けるでしょう。ICOにおいては欠かせない仮想通貨ですし、ルールや法の整備が進めば将来性は十分あると考えられます。より便利に活用できるときまで注目は止まらないのではないでしょうか。




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