ICOの成功率はどれくらい?失敗率のほうが高い理由

ico成功率は50%も満たない?

ICOは失敗率のほうが高いと言われています。その年によってどれくらい成功するかは異なりますが、2017年は902件のICOが計画されたにも関わらず、そのうち142件が実施に至っていません。また、276件が資金調達後に撤退。そのため、成功率も50%を満たない数字となりました。それにもかかわらずICOは後を絶たず、2018年に突入してもそのペースは落ちていません。Coinscheduleのデータによると、2018年のはじめから現在までに11億ドル超の資金調達が行われたといいます。

とはいえ、ホワイトペーパーなどのクオリティはどんどん上がってきています。そのため、「どこが将来有望なのか」「詐欺を見破るには」というのが分かりにくくなっており、ちょっと調べただけではメリットを判別するのは難しいでしょう。そのため、成功率よりも失敗率のほうが上がってしまうのです。

失敗率のほうが高い理由

成功するより失敗のほうが大きいと言われる理由は、「マーケットリサーチと顧客との連携が行き届いていない」「経験不足」「参入障壁が低い」などが挙げられます。多くのICOが将来有望な技術を公開しても、ほとんどの記号は外部とのコミュニケーションがきちんと取れていません。コミュニケーションがきちんと取れていないということは、顧客との意思疎通ができないということ。技術面ばかり焦点を置きすぎているため、失敗を招いてしまうのでしょう。大切なのは、「市場に適応させる」こと。そうすれば失敗率は下がるかもしれません。

そして、経験不足。もちとん、失敗する企業もいれば成功する企業もいます。なぜ差が出てしまうのかというと、失敗する企業はいくつかのカテゴリーで経験が欠如しているためです。いくつかのカテゴリーとは以下の4つです。

1.ターゲットとしている業界
2.なぜブロックチェーンが彼らのユースケースで必要になるのか
3.どうすれば効率的にマネジメントできるか
4.コミュニケーションを取る

1は、たとえば銀行業界や配送業界など。3は雇用・ファイナンス・PRなどです。コミュニケーションに関しては先にも述べましたが、情報をアップデートするためにも非常に重要なカテゴリーと言えるでしょう。これらの経験を充実させることで成功しやすくなるはずです。

参入障壁が低いのも問題でしょう。多くの企業は、コンセプトの証明がされないままICOを公開しています。外部で資金調達をするという考えの前に、どうすればプロジェクトを達成できるのかを考えなければ、資金調達までの壁は高いのです。

成功率を上げるためには

「失敗する企業のほうが多いなら、諦めたほうが良いのでは」と思う方のほうが多いかもしれません。しかし、失敗しやすい理由を理解し成功する方法を学べば、成功の確率を上げることは十分可能です。そのためには、「損切のタイミングをしっかり決める」こと。狼狽売りをしないよう意識するだけでずいぶん違います。またICOは詐欺も多いので、詐欺の見分け方を知るだけでも成功の確率がアップするでしょう。さまざまな条件がありますが、ホワイトペーパーの有無・プロダクトやサービスを提供しているか・3ヶ月以上Githubで頻繁に更新しているか・メンバー紹介で偽画像が使われていないか、などが挙げられます。大きすぎるビジョンやロードマップの有無、有名人が関わっているかというのも失敗を招きやすいと言われています。ただ、すべての条件を整えている企業はいません。それでも、2、3個当てはまる場合は注意したほうが良いでしょう。

先にも述べましたが、将来有望なICOであるかを見極めるのは近年難しくなっています。それでも、将来有望なICOを見極めることができるということは、そのぶん成功に繋がるということを理解する必要もあります。もちろん、見極めるだけで終わってしまわないように。そのあとは、仮想通貨の場合価格変動が大きいので、下落に惑わされないことでしょう。

ちなみに、成功の確率は「全体数」「成功実数」を把握できれば簡単に算出できます。冒頭で述べた2017年の事例で算出してみると、ICO案件は902件・失敗案件は142件です。うち、資金調達後に詐欺が明らかになった案件もしくは消息が絶たれた案件は276件になります。運営が手詰まりとなって失敗したケースも113件あります。それらを踏まえて、失敗率は59%となり、そこから考えると成功するのはたった40%ということになるでしょう。資金調達後、現在もプロジェクトを稼働している案件が40%以上存在するとなると、「9割が詐欺」になります。このように、全体数や実数を把握することでそれくらいの確率で成功するのか、また失敗するのかがある程度見えてくるはずです。9割の詐欺は、「実情を理解していない」「全体を把握できていない」のですから。




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